聖剣伝説3‐an epilogue‐触手の森のリース

 

 

 

 

 それから何日、或いは幾月幾年?

 二人の少女は一秒の休みも無く犯され続けた。

 肉体は傷つき朽ちる側から汚染されたマナによって受肉し、以て再生する。

 それでさえ何度死の快楽に溺れたのかは定かではない。

 ただ言えるのは、リースはもう人間ではなくなり、フェアリーは……。

 

 二人の少女にとって永遠とも取れる程の時間が流れた。

 

 戦乱に疲れきった世界から精霊達が消え去り、マナの木は失われ、世界は枯れた。

 太陽が失われて夜だけの世界。

 夜闇は触手のように蠢いて、空の月は淫らに濡れていた。

 水は全て毒に変わり、風は止み、時折吹くも荒々しく人を傷つけるばかり。

 火は冷たく、人を凍えさせた。

 大地は腐り、実りは全て恐ろしい魔物と化し……

 やがてマナの象徴である木々は尽く枯れ朽ちた。 

 

 それでも世界は在る。

 枯れた世界は朽ちて死なず……汚染されたマナを啜ってでも生きることを選んだのだ。

 そうして世界は穢れに満ちた。

 木は再び茂る。

……ただし穢れた葉をつけて。

 根や枝は触手と化して気の向くままに少女を捕らえてもてあそんだ。

 やがて少女達は触手の精に子を宿す事を覚える。

 その結果、人間の雄は不要になって死滅した。 

 世界は淫らに囀る少女達に満ちた。

 汚染されたマナで満たされ続ける為か、少女達は老いることを知らず、死する事を知らず、いっそう美しく、必要なだけ増え続けた。 

 

 終わることなどない悦びに満ちた世界。

 それは完璧な、永遠の世界の姿である。

 

 新たなるマナの木として在り『汚れたマナを膿むモノ』の姿は、かつて聖都と呼ばれたウェンデルの、外れの森の中に在った。

 

 そしてまた、今も淫らに囀り続ける二人の少女の姿も――

 

 汚染されたマナで満ち、新たなマナの女神へと成長したフェアリーと、その添い人として汚染されたマナを膿み続けるリース。

 

 そう、いつしかリースは触手に寄生され、完全な一体化を果たして、穢れたマナの木そのものと成っていた。

 

 

 

 宴は、今でも続いている。

 

 

 

 

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