「ひっ…ひぃっ……あっ…やだ…ち、乳首っ…乳首がっ……お尻がっ……」


程なくして乳首が限界を超えて尚張り詰めようとしているかのような膨張感と、
アヌスの合わせ目で愛液の泡がプツプツと潰れる恥辱の感触がリースを襲う。


「ああっ…嫌っ…嫌ぁっ……せっ…せめて…お尻だけでもやめ…っ…んんんっ……」


真っ赤になった顔をイヤイヤさせる姫君は、もはや一瞬とも耐え難い心境だろうに、
精神を破壊されかねない脅威的な快楽よりも、擬似的な排泄感の中止を求めるのだった。

パチパチパチパチパチパチ…!!

誇り高き『リース』に触手達が惜しみない拍手を捧げる。


もっとも――


くにゅくにゅ つぷつぷ くちゅくちょくちょぬちゅっ
ちゅっ ぼっ ちゅっ ぼっ ちゅっ ぼっ

「ひぃぅぅぅぅっ!!」



――懇願が触手に聞き入れられるかどうかは別問題であるが。



「はっ…あああっ…あくぅぅぅっ…!!」

追撃は容赦なく、
まるで淫売が下品なフェラチオを行うような粘膜と体液の音を立てて乳首が吸い上げられると、
その都度ほっそりした下腹がびくっと波打った。


「っ…やっ…だめっ…こぼれちゃっ……あああああっ……」

揺れは股座にまで伝播して
熱い体液に茹で上げられてしまった秘め花が少女蜜をくぷくぷと零す。


「ぅぅぅっ…ぅぅぅぅっ……いやぁぁぁぁ……」


蜜は既にパンティ一杯に吸収されて余り溢れ、
しなやかな筋肉を纏った女性的な太腿を、秘密めいた窪みをもつ膝裏を、指先を力いっぱい丸め込んでいる健気な爪先を伝って滴り落ち、
その真下で待ち構えている『口』に至上の喜びを与えた。

その味…乙女!!

「いぎしeぉ0わぉぅぅぇぅじ゛゛じじじじwwwwww!!!」

甘露の味わいとその感動を実況するように、リースの耳元で別の『口』が謎言語を喚く。




何を言っているのかは解らないが、それでも漠然と雰囲気だけは伝わり、
リースは一瞬、乳先の吸引攻めすら意識から外れるほどの羞恥に震えた。

「へ…変態…っ!! そんなものを口にして…何になるというのですか…!!」

已然直下で少女蜜を嚥下し続けている『口』を罵倒する。

「えじょうえくejrpしりききなゅぃぃ、……――――――――――」


……と、喚き続けていた耳元の『口』が、
不意に、何かを思い至ったかのように沈黙する。


ちゅぅうぅうぅぅぅぅっ!! ちゅぼっちゅ!! ちゅっちゅっちゅぅぅぅぅっ!!!!


そのまま数秒間、吸引音だけを響かせた後――

「ぃ…ぃぉぃ……」


そいつはニタリと唇のような皺を歪め、


「ぃぉぃぃぃ いぉぃいい ぃぉぃいぃぃ ぃおぃぃいぃ」


何らかの、同じ発音を繰り返し始めた。




――エリオットの幻聴と同様…その声は
脳内からにじみ出たものや吸引させられたもの、皮膚から浸透させられたもの、
多種の麻薬で蕩けてしまった脳に、いかにも意味ありげに響き渡ってゆく。


ぼんやりと『そのように聞こえる』言葉というのは、その意味を無意識的に『自分から把握しに行こうとする』分、
はっきりと聞き取れる言葉よりも凶悪な暗示効果を持っている。

加えて繰り返し、一定のリズムで囁きかけられるその言葉は……



「っく…はっ……やっ…んんんっ……きっ…きもちっ…わる…ぃぃぃっ………」


――刺激で頭が緩んだ瞬間にその言葉がするりと耳から滑り込んで口を抜け出ようとし
とっさに別の言葉で塗りつぶす。


『きもちいい』


と、その声は、リースの脳に響き渡っていた。

それも、リース本人の声で。


『きもちいい』『きもちいい』『きもちいい』『きもちいい』『きもちいい』『きもちいい』


併せるように一定化したリズムで、ちゅっちゅっちゅっと双乳が吸われ、ぷちゅっ、ぷちゅっ、とアナルに泡を立てさせられる。


「嫌っ…嫌っ……き…きもちわるい…きもちわるい…きもちわるい…きもちわるい…!!」


抗うように自らも声を発して逆暗示を試みるが、
音と性感の両面に加え、匂い、熱、麻薬まで使って攻め立ててくる触手に対し
リースの抵抗はあまりに儚かった。


「きもちわるい…きもちわるいっ…きもちっ…んんっ…わる…ぁっ…いいっ……」


最後のイントネーションが不覚を取って、『口』をニタリとさせる。


『いいっ……』『いいっ……』『いいっ……』『きもちいいっ……』『きもちいいっ……』


聞いたぞとばかりにその声を拾って繰り返し、リースに突きつけ、
更に改変を加えて、あたかもリースが『きもちいいっ……』と言ってしまったかのように思い込ませる意識誘導が行われる。


『きもちいいっ……』『きもちいいっ……』『きもちいい……』『きもちいい…』『きもちいい』『きもちいい』『きもちいい』



「っ~~ っ~~~!!」


口に出すのは逆効果と悟り、涙目になって首を振るしかできなくなったリースの貌は
猿餓鬼に囲まれていじめられている女の子のように幼げでもあったが、
自分の雌を必死に否定しようとしている思春期少女の危うさと、
そのくせ、どうしようもなく蕩かされてしまっている肉体の熱にうかされて発情した雌のような色香が混ざり合い、
今や、至高の欲望生成機と化していた。




ぐひひひひひひひひひひ!!!!

これだ

これなのだ

これだから『リース』はやめられない…!!




触手達が隆盛し、のたうち、無意味にびゅるびゅると精液を無駄射ち撒き散らす。




「ぅっ…ぅぅぅっ……」


適当な所に空射ちされた精液は特にリースを汚す事は無かったが、
代わりにそこらじゅうに付着して生臭い雄の臭いを充満させ、清純な少女の喉を軽くえづかせる。


それでももう二度と言葉を漏らすまいと頑なに閉じられた唇を開かせようとするように、
『蛇』と『手』の辱めは延々続き……




いつまで立っても屈服しないリースにとうとう煮えを切らした『蛇』が、
単調暗示攻めから、次の手へと切り替え出た。




ちゅぅぅぅぅぅぅっ……きゅっ、ぽんっ…

吸引力を乳首へ集中させて強烈に吸い上げ……最後にぎゅぅぅっと乳首根元を縛り上げながら、
舌だけを残して口を離す。




「んくぅぅっ…!!」


永い咥え込みから開放された肉果実が自由を喜ぶようにぷるんっと揺れ踊り、



「――――?!」


その更に先端で、
指の二間接分ほどに肥やされてしまった無様な乳首が、さらけ出された。


「いっ……いやああああああああああっ?!?!?!」


延々と扱き倒され、その先に血液を集めるように根元を締め緩めされてきた乳首は
苺状に膨らむどころか棒状に伸びていて、今にも牛のようにミルクを噴射しそうなほどビンビンに張り詰めていた。

或いはそれは射精直前のペニスのようでさえあって、そんなものが自分の体から生え立たされているという光景は、
触手が期待していた以上の心的ダメージをリースに与える結果となったようだ。




「ああ…そんな……  嫌……  嫌… いや…ぁぁ… こんなの…私の身体じゃない……」


自分が自分でないものにされてゆく感覚に リースは絶望的な嘆き声を上げる。


自分の肉体が、自分の認識しているものと違うものに『なってしまった』。


愕然と同時にリースの中で、あるトラウマが強烈にフラッシュバックし
その内容が彼女に一つの現実を理解させる。




――ちかっ、ちかっ、と立眩みのような赤黒いフラッシュの中に紛れ込んで映るのは、
一対の男と女の姿。


男は下卑た笑みを獣欲に塗りたてて女の柔肉を貪るケダモノで、
女は……かつてリース達アマゾネス見習いの少女が、清廉な戦乙女を見るように尊敬し、半ば崇拝していた、彼女達の『先生』


けれどもその瞬間、『先生』は『先生』でない何かにされてしまっていて……女で、一匹の雌だった――



その姿と…自分の姿が、重なる。



――ここに至って、リースは、とうとう触手の意思を理解する。……否、理解『させられてしまった』。
およそまともな感性では到底理解などできるはずもない、その狂った意思を――


「あぁぁ……ぁぁぁぁぁぁ……」


そう…ここまでされたからには、喰らうつもりなど無いのは、もはや解りきっていることだった。


しかし、ただ犯して愉しめばそれで満足するというのではなく、
さりとて、子種を注ぎ込んで生殖を達成するのが目的というわけでもなく――


「ひっ……、 ひっ……、」
(このバケモノ達は……)



――それはきっと、魂にとって、肉体の死よりも恐ろしい――



「っ、ぃ………」
(私を……)





(『私じゃないもの』に『する』つもりだ……!!)
「嫌ぁぁぁぁ……」




触手の森に、嘆きが木霊す。

それは自らの末路を悟った乙女が紡ぐ、甘美なる嘆きの歌だった……。






   

 

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